副業はもう古い！？「複業」という考え方が理にかなっている理由とは
従来のイメージで見ると、「副業」というものは月に数万円程度の稼ぎのもので、家計を補佐したり将来に向けて貯金したりするものといった見方が強かったと思います。
しかしそのイメージは、近年ではだいぶ様変わりしました。
パソコンやタブレット、スマートフォンを利用して自宅でできる仕事の増加、また世間的な副業の奨励などから、副業で稼げる金額が本業とほぼ変わらないどころか、場合によっては本業よりも稼いでいるケースもあります。
金額の大小で本業・副業を区別する意味は薄くなり、いわばどちらも本業とする考え方が近いと思います。
最近ではその考え方を「複業」と呼ぶことが増えています。
仕事によってメイン・サブを分けるのではなく、どちらも重要な仕事と位置づける考え方です。
この考え方は実際にとても理にかなっており、今後さらにそういった意識も多くの人に根付いていくでしょう。
「複業」が理にかなっているという背景について、詳しく紹介していきたいと思います。
コロナ禍は副業改め「複業」が浸透する契機となった！
2020年春から続くコロナウイルスの影響は、収束の兆しが見えてきたとはいえ、まだまだ予断を許すものではありません。
このコロナ禍は、多くの社会人の働き方を大きく狂わせました。
収入が下がったというだけではなく、場合によっては職を失ってしまったり、ウイルスに感染して満足に働くことができなくなってしまったという人もいると思います。
こういった混迷する時代に特に重宝するのが、「複数の収入源があること」です。
今後もこういったパンデミックが発生したり、また災害などによっていきなり収入源が絶たれたり少なくなったりする可能性は誰にもあるものだと思います。
そういった万が一があった際、Aという収入が絶たれてもBという収入が生きていれば、生活を大きく苦しめることはなくなるでしょう。
それが「複業」が理にかなっている、という理由のひとつです。
毎月の収入が50万円あった場合、Aで25万円、Bで25万円稼いでいたら、どちらかが欠けてももう片方の収入が生きていればまだなんとかなります。
しかしAだけで50万円だった場合、そこにフタがされてしまったらどうしようもありません。
こういったリスクヘッジの考え方が、「複業」というものを推奨する大きな理由です。
大災害やパンデミックは大きな傷跡や爪痕を残す一方、日々の仕事や生活を見直す機会にもなります。
副業は面倒だ、あまり前向きではないと考えている人も、そういう意識で一度考えてみてはいかがでしょうか。
副業改め「複業」にするべき仕事はどういうものがいいのか？
では「複業」の2つめ、3つめの選択肢としてどういう仕事がいいのか考えてみましょう。
手っ取り早いのは「今している仕事の延長線上でできる仕事」です。
新しく覚えることも少なく、仕事にもすぐに慣れ成果も出しやすいと思います。
しかしこれにはデメリットが2つあります。
ひとつは「似たような仕事の場合同じ原因で共に収入が絶たれてしまう可能性がある」、そしてもうひとつは「企業によっては同業の副業を認めない」ということです。
例えば今回のコロナでは観光業界や飲食業界などが大きなダメージを負いました。
複業の2つめ以降が同じような業界の場合、同一の原因で大きく影響を受ける可能性があるのです。
そして後者については、スキルやハウツーの流出などを危惧し同じような仕事の副業を認めていない企業が多くあります。
これに関しては事前に確認を取れば問題はないかと思います。
「複業」をするなら、まったく違う柱で収入を作り、人生のプランを支えるのが最も理想ではないでしょうか。
いきなり複業で同じだけの収入を作ろうとするのではなく、将来的に太い柱にするべく今から勉強や修練を兼ねて少しずつ副業で知識やスキルを身につけていくという考え方がいいでしょう。
そうすることで万が一のときにも収入が絶たれるリスクを軽減でき、平時であれば複業で大きな利益を生み出すことができます。
その利益は今の人生を豊かにするために使ってもいいですし、将来への貯蓄にしてもいいでしょう。
焦って短期的なスパンで判断する必要はないので、将来のビジョンを考えていく中で、こういう仕事に挑戦してみよう、スキルを身につけようという考え方のもと複業に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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