知床観光船事故から5日後ようやく運航会社の桂田社長が会見を開いた
知床観光船事故から5日後ようやく運航会社の桂田社長が会見を開きました。
桂田社長は25日から行われている家族に向けた説明会には最初の1回目だけしか参加していませんでした。
馬場隆町長に対して桂田社長は事故後から家族や報道陣に向けて説明の準備中で町には「今しばらく時間を下さい」と伝えていたそうです。
それに対して馬場隆町長は「悠長なこと言っている場合じゃないんだぞという話もしている」と明かしています。
また続けて「(船を)検査したのか、修理したのか。これまで疑問に思われるようなことに回答できる資料が一定程度あるのではないかと思っている」と述べています。
ただ、初回の家族説明では「申し訳ない気持ちなど、さまざまな気持ちが交錯していた中で、ご家族と相対しなければならず、平常な(気持ちの)部分がとれていなかったのだと思う」と桂田社長を擁護するような話もしています。
桂田社長には今回の事故に関してご遺族の方が納得できるような説明が求められています。
この事故で亡くなられた方につきましてはご冥福をお祈りいたします。
今回の知床観光船事故ですがどうして起こってしまったのでしょうか。
事故の経緯や新たにでてきた情報をまとめてみてきましょう。
知床観光船事故はなぜ怒ってしまったのか?事故が起こる前から危険な運転で負傷者も出ていた?!
今回の事故について知らないという方もいるのかもしれませんので簡単に説明すると4月23日に北海道知床半島の沖合で従業員含む乗客26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が行方不明になりました。
現在11人の死亡が確認されており残りの15人については今も捜索が続いている状態です。
その後事故原因や動向について明らかになってきています。
実はこの船が行方不明になった日は海が荒れていたため出向は止めておいた方が良いという忠告もあったという情報も出てきています。
以前より知床の観光航路は1961年に道東観光開発が作ったサービスになります。
そして現在は「おーろら」という大型船を利用して観光を行っていました。
しかし、世界自然遺産登録の時期位になると新規で参入した業者が現れました。
いずれも20t未満の小型船を導入していました。
入り江や湾岸に近づくことが出来るというのを売りにしており、ヒグマも見ることが出来ました。
しかし、2005年以降には知床半島の観光船が沈没寸前になる事故が多く発生していたようです。
2007年6月には18tの小型観光船「カムイワッカ号」が知床岬の先端から8kmほどの地点にて座礁してしまい乗客26人が重軽傷を負っています。
このことは当時ニュースでも報じられています。
地元住民によると入り江内をかなり速いスピードで走行したり、出来るだけヒグマが見えるように岸ギリギリに近づくなどサービスが過剰ではないかと感じた方もいたそうです。
また、2017年には船長がスクリューに絡んでしまったロープを外そうとして海に入ったがその後行方が分からなくなるなどの事故も起きていました。
今回の事故によって知床半島観光の人気だった岸に近づく観光船でのサービスそののものが終了してしまう可能性もあるのではないでしょうか。
今回の事故に対して桂田精一社長は今回公の場で初めて事故の経緯などを説明しており、出航判断については誤りだったと認めています。
また、「安全管理が行き届いていなかった」述べながら記者会見では3回土下座をしています。
今回の事故で多くの犠牲者を出してしまった知床観光船事故ですが、2016年から観光船「KAZU I(カズワン)」の船長をしていた男性はこの事故が起こった際に「やっぱり、やったか」と語っているようです。
「昨年の6月に事故を起こしてしまい修理をしているのを見たことがあるが、船にある亜鉛版を落としたまま変えていなかった。」と話しています。
亜鉛板とは?
亜鉛板というのは船体の腐食を防ぐために貼り付けるものになっています。
これによって船体の代わりに亜鉛板が腐食してくれるというのが役割です。
このように管理体制や修理の部分がずさんであった可能性もありますし、波が高く出航を辞めた際には「なんで出さないんだ!」と言われたそうです。
海上保安庁が現在も捜索を続けていますが、その一方で今回の件については業務上過失往来危険などの疑いを視野に調べをすすめる方針であることが明らかになっています。
会社での対応や管理体制に問題があるというケースは日本各地で発生しています。
以前「那須サファリパークで飼育員がトラに襲われる」という事故があり飼育員の20代の女性は右手首を失う重傷を負ってしまいました。
コチラの件については以前別の記事で詳しくまとめていますので気になる方はそちらもご覧ください。
https://ninniku-fest.com/?p=2225
こういった事故は非常に怖いです。
また、遭難した際には色々な注意点もあります。
ここからはその注意点について見ていきましょう。
海に出て遭難した際にやってはいけない事とは?生存するためにはどうすればいい?
今回の事故については死者も出ており非常に悲惨な事件となってしまいました。
海に出るということは当然遭難という可能性もあります。
山と違って陸ではないので船のガソリンが無くなった際には移動ができません。
また潮に流されて何十キロも移動してしまう可能性もあります。
加えて船が転覆した際にはさらに危険な状態になります。
こういった非常事態になった際にはどうしたらいいのでしょうか。
遭難してしまった場合まずは、船の中にある食料や飲料の残を確認しましょう。
救助が来るまでは出来るだけエネルギーを使わないようにしましょう。
遭難した際にはパニックになってしまい大声で助けを求めたり、何か出来る事は無いかと動き回る人もいます。
しかし、そうやって体力を消費してしまうのは悪手です。
基本はエネルギーを節約するためにあまり動かない方が良いです。
救助が来た際、場所を知らせるために声を出すためにも体力は温存しましょう。
食料の確認をしたら次に食料や飲料を接種する人の優先順位を考えましょう。
子供やお年寄りがいる場合はその人たちを優先しましょう。
食料や飲料についてはある程度優劣をつけるのがお勧めです。
どうしてもお年寄りや子供は体力が少ないので食べないとどんどん力が無くなっていきます。
また、生命維持のためにも最低限の食事や飲料が摂取できるようにしましょう。
次に防寒対策です。
夏の海であれば直射日光を浴び続けると体力を奪われます。
日差しによって汗をかいてしまうとその分の水分もなくなります。
また、夜になると寒くなるケースがあるので体温が奪われないようにする必要もあります。
体温が奪われると低体温症になってしまい最悪の場合亡くなってしまうこともあり危険です。
特に冬の海というのは寒さが非常に厳しいです。
防寒具を持っていても夜の冷え込みというは異常です。
体温を出来るだけ上げ下げしないようにしましょう。
後は助けが来るまで待ちましょう。
船上ではこういった方法を取ることで助けを待つことができますが、もしも船が転覆してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
また、その際に絶対にやってはいけない事というのはどういった事なのでしょうか。
船が転覆した場合はとにかく動かない事!絶対に海水を飲んではいけない!
海で遭難した際に船が転覆してしまったらどうすればいいのでしょうか。
基本的に船が転覆した際には浮かんでいるものにつかまって出来るだけ体力を温存しましょう。
浮かんでいるものが無いという場合は立ち泳ぎなどはせず仰向けになって浮くのが良いです。
立ち泳ぎをしてしまうとその分体力が削られてしまうので良くないです。
遭難は体力との闘いになるので出来るだけ動かないというのが鉄則です。
ペットボトルなど浮力のあるものをお腹の位置に持って浮くのが理想的です。
もしも冬の海になった場合はかなり体力を奪われてしまうので強い精神力と気持ちが重要になってきます。
間違っても眠ってはいけません。
そのまま亡くなってしまう可能性もあるので意識をしっかりと持っていましょう。
また、遭難した際絶対にやってはいけないことがあります。
それは「海水を飲む」という行為です。
これは非常に危険な行為です。
絶対にやってはいけません。
どうして海水を飲んではいけないのかについて簡単に説明すると海水というのは塩分の濃度が非常に高いのでそれを飲み続けることで脱水になり体の機能低下を引き起こしてしまうからです。
海水の塩分濃度は割合にすると3.5%になります。
人間の体液の塩分濃度は約0.9%なので海水の塩分濃度ははるかに高い数字になります。
そんな塩分濃度の高い海水を飲んでしまうと体は海水を薄めるために水分が欲しくなります。
つまり、海水を飲むとのどが非常に乾くという事です。
確かにしょっぱい料理を食べた際には水が欲しくなりますよね。
それと同じ現象が起きます。
つまり海水を一度飲むと渇きをいやすためにもっと、もっととたくさん飲んでしまいます。
すると細胞内の水分が浸透圧によってどんどん体外に出ていってしまうので脱水状態になります。
最終的には脱水症状によって酸素の運搬などが出来なくなり機能障害を起こし最悪亡くなってしまうんです。
だからこそ絶対に海水は飲んではいけないのです。
遭難してしまうと海水を飲んでしまい亡くなってしまう人が出てしまうのですが極限の脱水の状態が引き起こす悲劇が海水を飲むという行為になります。
どんなことがあっても海水は飲まないようにしましょう。
遭難を待つ際には基本じっとしている、体温を一定に保ち余計なエネルギーは使わないというのが基本です。
こういった事故に遭った際には適切な判断が求められますので知識として入れておくのがお勧めです。
皆さんはこの事故についてどう感じたでしょうか。
今回は以上になります。